現象の奥へ

Entries from 2020-05-01 to 1 month

「有名人」伊藤比呂美さまへ、訂正箇所

誤字があり、読みにくいというご指摘を受けましたので、この機会に、その部分の内容全体を改めました。もとの記事も訂正しておりますが、その部分だけ、新しい内容なので、クローズアップしておきます。 【伊藤】目には目を、歯には歯をということばもありま…

「有名人」伊藤比呂美様へ

「有名人」伊藤比呂美さまへ 伊藤比呂美さんが、Twitterで、以下のようなTweetを展開されていたのを、ついさっき知りました。私はブログが連動して表示する以外は、基本的にはTwitterを利用しておりません。あまりにも息の短いことしか書けず、しかも、点で…

言論統制的

伊藤比呂美著『道行きや!』という本(エッセイ集?)について、厳しい批評を数日前にAmazonに書き、その写しを、四つ持っているブログとFacebookに貼っておいた。なかで、Twitterと連動しているブログのTweetへの表示は削除しておいた。べつに隠すつもりも…

伊藤 比呂美 『道行きや 』──メンタリティ芸能人の人が書いた凡庸な垂れ流しエッセイ

『道行きや』(伊藤比呂美著、2020年4月24日、新潮社刊) (Amazonでレビューしたが、表示されないかもしれないな。酷評してあるので(笑)) 伊藤比呂美さんというのは、私が二十代前半の頃、「現代詩手帖」の投稿欄で「活躍していた」(笑)頃、すぐあとの…

映画における「B級」とは?

ヨーロッパのホテルの星の数は、設備によって、自ら設定しているものだし、レストランの星によるランク付けは、ミシュランが勝手にやっているものである。そういうレイティングに似ている、「B級映画」であるが、今はそれほど使われなくなったとはいえ、往…

『ミシシッピー・バーニング』──生涯ベスト3

『ミシシッピー・バーニング』(アラン・パーカー、 1988年、原題『MISSISSIPPI BURNING』) この映画は、初めて公開されたのを観た時から、長く私の脳裏に焼き付いていた。ピーカンナッツというナッツも、この時、ハックマンが紙袋から食べていて初めて知っ…

『カンバセーション…盗聴… 』──地味なはずの孤独な盗聴屋映画なれど……

『カンバセーション…盗聴… 』(フランシス・フォード・コッポラ監督、1973年、原題『THE CONVERSATION』) 劇場ではないが、以前にビデオかテレビで見た記憶があり、もっと渋い内容だと思っていたが、意外や、というか、当然なのか、コッポラのロマンチシズ…

『フレンチ・コネクション 』──本作を見ずして映画を語るなかれの古典

『フレンチ・コネクション』(ウィリアム・フリードキン監督、1971年、原題『THE FRENCH CONNECTION』 私の原点だと思っている映画で、「ビデオ」(笑)で二回ほど見ていたが、今回Amazonレンタルで見直してみようと思った。初公開時は、高校生だったので劇…

【詩】「ラカンの季節」

「ラカンの季節」 受話器を取ると突然「アロー」とフランス語を話す者が向こう側にいる。それはなんとおフランスのAmazon.comからかかってきて、お荷物届かないとのメール読みましたが発送はしてるんです。もし届かないなら請求はしません……みたいな内容だっ…

【詩】「ラブ・マシーン」

「ラブ・マシーン」 かつてアイリス・マードックをNHK教育の英会話上級で見たことがあった。講師の松本某氏がインタビューしていた。その風貌は、痩せたジュディ・デンチ、あるいは、メルケルドイツ首相といった感じだったと記憶している。それが、彼女の…

【昔のレビューをもう一度】『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』── ジェイク、スター性をかなぐり捨てる

●とくに好きだと思ったことはなかったジェイク・ギレンホール。というのも、ほとんど子役を脱したあたりから見ているので、男性として意識(って、ファンと心理とはこんな感じだろう(笑))することはなかったのだけど、二十代前半に出た、『ジャーヘッド』…

『私のように美しい娘 』──かつて映画は創造的な祝祭であった。

『私のように美しい娘』( フランソワ・トリュフォー監督、1972年、原題『UNE BELLE FILLE COMME MOI/SUCH A GORGEOUS KID LIKE ME』) 「積ん読」棚のDVDを見ているが、これもそのひとつ。1972年の作品。ワレはまだ成人していなかった。完璧な美貌といって…

【昔のレビューをもう一度】『メッセージ』──ソシュールもびっくり(笑)

『メッセージ』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、2016年、原題『ARRIVAL』)2017年5月21日 22時02分 地球外から「宇宙人」が来た場合、スピルバーグの『未知との遭遇』までは、ひたすら「侵略者」で、いかに戦うかが問題であった。しかし、スピルバーグが、「宇…

【昔のレビューをもう一度】『君の名前で僕を呼んで 』──愛とは教養である

●愛とは、男と男の愛しかない。 『君の名前で僕を呼んで 』(ルカ・グァダニーノ監督、2017年、原題『CALL ME BY YOUR NAME』)2018年5月1日 23時27分 愛とは教養である。教養がないと、「モーリス」映画を期待して外されたと悪態をついたり、ストーリーや演…

【昔のレビューをもう一度】『サバービコン 仮面を被った街』──面白いのか面白くないのかわからない(笑)

●──と、書いたのは2年前だが、「今」は、確実に、傑作と言える。 『サバービコン 仮面を被った街』(ジョージ・クルーニー監督、2017年、原題『SUBURBICON』) 2018年5月8日 4時59分 この映画、面白いのか面白くないのか、わからない(笑)。ていねいな作り…

【詩】「鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』は二度と見たくない」

「鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』は二度と見たくない」 NHKアナウンサーだった鈴木健二、と、風貌も精神も似ても似つかない兄、鈴木清順のもはや〈作家性〉だけになってしまったような映画、赤い色と大楠道代の、出がらしのような味も素っ気もない風貌…

『ミッドナイト・ラン』──映画が端正であった頃の夢のような映画

『ミッドナイト・ラン』(マーティン・ブレスト監督、1988年、原題『MIDNIGHT RUN』) 同監督の『セント・オブ・ウーマン』(これは自分が購入していたDVDで再見したが)に感心したので、この作品も、AmazonPremireのレンタル(¥199)で「再見」した。とは…

グーグルのスマホの位置情報を使った調査によると

グーグルがスマホの位置から人の流れを解析。それによると、日本は欧米より緩やかな規制で、最初の危機を乗り越えようとしているらしい。 https://www.covid19-yamanaka.com/cont3/17.html

【詩】「スカース(Skaz)」

「スカース(Skaz)」 サリンジャーなんてすきじゃなかったが、私の青春を振り返ると、雑草のようにサリンジャーが生えていたな。 Old Sally didn't talk much, except to rave about the Lunts, because she was busy rubbering and being charming. 『赤頭…

 『セント・オブ・ウーマン/夢の香り 』──絶滅危機の美しき映画

『セント・オブ・ウーマン/夢の香り 』(マーティン・ブレスト監督、1992年、原題『SCENT OF A WOMAN』) 全盲の退役軍人は女好きで、目は見えなくともその女の香りでその女を「見る」ことができる──。西欧の女性はたいていフレグランスを付けていて、その…

『砂の惑星』──変態向き「おこもり」SF

『砂の惑星』( デヴィッド・リンチ監督、1984年、原題『DUNE』) AmazonPrimeレンタル(199円)で見ました。コロナ時代となって、なんかもういっぺん見てみようかな、という作品を見ています。36年前の作品。今から見ても超イケメンのカイル・マクラクラン…