現象の奥へ

Entries from 2021-04-01 to 1 month

言論統制2

Amazonレビューに、『現代詩手帖4月号』(思潮社)について、このザッシが出た当初の3月終わり頃書いたが、いま見たら削除されていた。たしか7名の「役にたった」がついていたと思うが。もう一度、以下のレビューを書いておいた。念のため、ブログに残す。 …

ホームページ更新。

きてね。 www.mars.dti.ne.jp

山下晴代第12詩集『ベケットよりはじめよ』

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【詩】「泥と雨」

「泥と雨」 あれは 非在か混在か 記憶は泥の色をして 保育園を「卒業」したばかりの 森というにはあまりに小さい森を くぐって 井上先生の家から祖母の家に 連れられていった、ちょうど 祖父が死んだので その祖父はのちに祖母が再婚した相手で 血のつながっ…

母、山下みゆき(90歳)の水彩作品「小手毬と水仙又は花瓶の花」

母、山下みゆき、「小手毬と水仙又は花瓶の花」 (脳梗塞で動かない方の右手で描いています。描いているときは、痺れを忘れるとか。ちりめんじゃこ大好きで、自分の歯は20本以上)

【AmazonPrimeVideo】『狼たちの午後 』──映画的思考の欠如(★★★)

『狼たちの午後』(シドニー・ルメット監督、1975年、原題『DOG DAY AFTERNOON』) ホアキン・フェニックスがなにかのインタビューで、『狼たちの午後』こそ映画らしい映画、こういう映画に出たいと語っていたので、プライム・ヴィデオで観てみた。当時から…

【詩】「千賀家具店」

「千賀家具店」 無関心の音楽こころ 時間 空気 火 恋人たちの地すべり的沈黙の砂彼らの声をかき消してくれこうして聞こえなくなる私は黙る千賀家具店は父が勤めていた家具店でお正月には父に自転車で連れられていったこたつの上に四角い重箱が何段か重ねられ…

【昔のレビューをもう一度】『孤独のススメ』──性別のない、ただの愛(★★★★★)

『孤独のススメ』(ディーデリク・エビンゲ監督、 2013年、原題『MATTERHORN』)2016年5月12日 9時38分 なにやら北欧映画風の清潔さ、簡潔さ。おもしろくもない日常を送る孤独な初老の男の前に、「過去と言葉を持たない」(と解説にあった)男が現れ、ひょん…

【詩】「岩屋観音」

「岩屋観音」 また引き潮 死んだ石 回れ右そして歩け 苔のむすまで encore le dernier reflux le galet mort le demi-tour les pas jusqu'à s'amasser mousse

【昔のレビューをもう一度】『ファナティック ハリウッドの狂愛者』

◎こんな映画を作ってしまうことじたい(今の日本みたいに?)激ヤバ 『ファナティック ハリウッドの熱狂者』(フレッド・ダースト監督、2019年、原題『THE FANATIC』) 役者で観る映画がある。トム・ハンクス、ダイアン・キートン、ジョン・トラボルタ……など…