現象の奥へ

Entries from 2022-09-10 to 1 day

【詩】「船旅」

「船旅」「海は無数の剣であり、満ち足りた貧困である」とボルヘスが書いたとき、アシェンバハは船からすれ違うべつの船を見ていた。豪華客船であり、甲板で船客たちが彼に向かって手を振っていた。なかでも、派手な作りの男、顔を白塗りにして口紅を塗り、…