現象の奥へ

Entries from 2022-08-01 to 1 month

菅直人氏が今年二度目のブログ更新

【ブログ2022/8/31】 菅直人氏が、今年二度目のブログ更新。菅氏は、安倍に最高に妨害された人々の一人である。長期に渡り、継続的に反原発活動をしている「アクティヴィスト」である。 https://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12761709964.html

「愚かな薔薇」

「愚かな薔薇」夢の奥で待ち構えている夢。そいつに、つかまるな!あなたから昼を洗い流す、暗い水の底に消えろ!無が与えてくれる死を憩わず、淫らな驚異を笑い尽くせ!さようならデミトーリアス、誰だったか、もう忘れたけど。王妃が葡萄酒色の裳裾で王の…

「貫之」

「貫之」つらゆきといふ名が風になつたりもみぢになつたり、ひゆになつたり、をとば山の梢になつたり、して、時間としてわたしの内部にとけるとき、じさつしゃがやってきて、じつとみつめてくれるなまえはべるんはるとおーすとりあのだいしじんなり。しかし…

「花」

「花」幼いころ、私は恐れた。真夜中に花は私をじっと見つめているのではないかと。あるいは、走り回って、げらげら笑っているのではないか。それでずっと起きていて、ある真夜中、花の中をのぞき込んだ。案の定、そのなかからじっとこちらを見ている顔があ…

「明日は帰ろう本能寺」

「明日は帰ろう本能寺」フロイスの日本史によれば、焼け跡から白い骨が見つかったそうである。ときはさつきのまさに、名残の句が用意されようとしていたとき、まさに、土岐(とき)一族がその時代、法華経の寺ではしばしば、処刑が行われたと書かれている。…

「秋」

「秋」日本では、「詩」といえば、明治時代まで、漢詩のことであった。詩人の方々がよく口にする「現代詩」というのは、出版社が創ったものである。そんな形式、ジャンルが通用するのは日本だけである。今信じられている「詩」は「近代詩」のことで、イギリ…

舗道

「舗道」思い出せないボードレールの一行があり、朗読するミシェル・ピコリのしゃがれた声があり、彼が通り過ぎていく舗道がある。その下にはどんな革命が眠っていたのか。ピコリの声はすでにすべてを諦めているような。二度と訪れぬ街があり、その街には思…

【詩】「驟雨」

「驟雨」出会った時、すでに背負いきれないほどの苦悩を背負っていたふたり、と小林秀雄は書く。それは、ドストエフスキーの『永遠の良人』の登場人物についてであるが、これが、トルストイなら、もっと長々と事情を書くだろうと。潔い構成。いかにも「現代…

「サミュエル・ベケットが書くプルースト論」

「サミュエル・ベケットが書くプルースト論」プルーストの『失われた時を求めては』は、モンクリーフの英訳で、4000ページ、150万語から成る。これをベケットは仏語と英語で、数回読み通し、小冊子で100ページ足らずの評論を書いた。 方程式を探るために、「…

『L.A.コールドケース』──やっとアメリカも「地味」の意味を知るに至った(★★★★★)

『L.A.コールドケース』(ブラッド・ファーマン監督、2018年、原題『CITY OF LIES』) ジョニー・デップは存在自体が派手で、どこにいても、どんな役をやっても目立つ。4年前に完成した映画だが、公開は今年となっている。動きも、展開も地味であり、解決の…

3種のひまわり@青山フラワーマーケット

わん太のための3種のひまわり@青山フラワーマーケット

「台湾」

「台湾」台湾とはなにか?それは、埴谷雄高の幼少時の朝から泳いだ森林に囲まれた谷川を持つ、地球のどこかである。観光的な視点も政治的な視点も、ない。無垢な原風景を蔵する「場所」。そこには、戦いも殺戮もなく、なにもない。高橋和巳を鎮魂する埴谷の…

「夏のテクスト」

「夏のテクスト」宇宙は偶然のなかから生まれたなら、あらゆるテクストはテクストクリティークを、たとえ無意識でも、含んでいなければならず、古今集のなかに柿本人麿の歌が七首混入されていることに留意しなければならず、わがやどの池の藤波咲きにけり山…