現象の奥へ

Entries from 2023-03-19 to 1 day

大江健三郎そして大江健三郎

【大江健三郎そして大江健三郎】 1969年以降の大江健三郎の作品は、ほとんどが、題名も含めて詩であると、当方は考える。詩への嗜好、嗜好、思考は、1969年初出の『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』は、それがテーマだといっていいくらい表出されている…

【詩】「ジュリア・クリステヴァ『詩的言語の革命』」

【詩】「ジュリア・クリステヴァ著『詩的言語の革命』」 完璧な辞書が存在するという 思い違い、 あらゆる知覚、 言語、 抽象的観念 に対して、 それらに対応する 記号を 辞書のうちに見いだしうる という考えは 錯誤であると、 ホワイトヘッドは言っている…

【詩】「若き宣長と源氏というテクスト」

「若き宣長と源氏というテクスト」すでに時は過ぎ、誰も、自由に源氏を読むことはできず、夥しい註釈の森で、十九歳の宣長は、式部を追って、深みに入る。それはちょうど、ニーチェがテクストの森に足を踏み入れたごとく。まずは男に書かせたる物語を、その…

【詩】「ジュリア・クリステヴァ『詩的言語の革命』」

【詩】「ジュリア・クリステヴァ著『詩的言語の革命』」 完璧な辞書が存在するという 思い違い、 あらゆる知覚、 言語、 抽象的観念 に対して、 それらに対応する 記号を 辞書のうちに見いだしうる という考えは 錯誤であると、 ホワイトヘッドは言っている…