現象の奥へ

Entries from 2023-01-01 to 1 month

20年前の菊之助はマイケル・ジャクソンくりそつだった(笑)

いやん。18年前のキクちゃんじゃん。国立劇場、演出でたらめ。オトッツァンの菊五郎は、この『伊達騒動』で、マツケンサンバ踊ってやんの。台詞は何回もとちるしー(笑)。かぶりつきで見てたので、ナマナマしかったわん。

天沢退二郎氏@1月25日

天沢退二郎氏を譚海へと送りだす。r.i.p

【訳詩】Samuel Beckett "Collected Poems in English & French"

【訳詩】elles viennentautres et pareillesavec chacune c'est autre et c'est pareilavec chacune l'absence d'amour est autre avec chacune l'absence d'amour est pareillethey come different and the samewith each it is difference and the samewit…

【詩】(無題)

(無題) 「これはこれは、忘れようとして思い出せない」 かつて、漫才の京唄子の相棒、鳳啓助は言うのだった。 漫才がベケットの芝居そっくりであった時代。

【詩】「羅生門」

「羅生門」それは千年以上前の寓話で、しかも龍之介という名の作家の創作だった。人心が荒れ果てた時代、三十代の女性が半年つきあって別れ話に逆上した八歳年下の男から逃げていた、また三人組をいく組か形成して、そこかしこで強盗を働くということがあり…

【もしゃもしゃカメよ】フェルメール『聖プラクセディス』

【もしゃもしゃカメよ】フェルメール『聖プラクセディス』(個人蔵を、日本の国立美術館が管理)もともと、フィレンツェの画家、フェリーチェ・フィケレッリの作品を、フェルメールが模写したもの。それを模写した、模写の模写である。模写すると、見ている…

【詩】「トルコ」

「トルコ」トルコはイスタンブールであり、トロイヤであり、殺人事件が起こる列車が出発する国であり、オルファン・パムークの青春の都市であり、いつまでも雪の降り続く国であり、暴力と親和が混じり合う──そんな国を想像してみたことはない。そんな国では…

【詩】「死なない鼠」

「死なない鼠」傳ちゃんがメッセージで、死なない鼠について言ってきた。すぐにベケットの「あの鼠、殺さなければ死んでしまう」という台詞を思い出した。それはディズニーの鼠のことで、傳ちゃんはその鼠がすきでなかったが、かけるというこども(おそらく…

【詩】「ブラックホールは自殺する」

「ブラックホールは自殺する」永遠でないことに飽き、自殺することにした、オレ。どうやって?簡単。きみが忘れてくれさえすればいい。闇の触覚を、渦巻きの昏さを。そうして単体の寿命を測り新しい理科に乾杯する。どういうつもりなんだ?「流れ星は不死身…

【詩】「何でも行け、ローマ!」

「何度でも行け、ローマ!」 何度でも行け、ローマ! そしてベネト通りでダンスせよ、ヘップバーンのようにね! そして海岸で、おおきな「淀ちゃん」(淀川に流れついて鯨の愛称)のような魚の死骸のそばを歩き、おのれの堕落を甘受せよ! 親友の死をかみし…

【詩】「ローマ」

「ローマ」はじめてローマのキャピトリーノの丘に達したとき、珍しい柄の猫にあった。ローマでは珍しくなかったのかもしれないが、そいつは、渦巻き模様だった。いや、そいつら。何匹もがらんどうの丘の斜面をのし歩いていた。透明の天使や戦士が飛び交って…

【短編を読む】「大岡昇平『俘虜記』」

【短編を読む】「大岡昇平『俘虜記』」(初出『文学界』昭和23年2月号。四百字詰め換算約96枚)本作は、のちに連作長編として一冊の書物となる第一章、「捉まるまで」の部分であるが、最初は、昭和23年に『文学界』に短編の形で発表された。単体の短編と連作…

【詩】「荒地2023」

「荒地2023」ばりあるおぶざでっど。えいぷりるいずざ、くるーえすとまんす。ぶりーでぃんぐらいらっくあうとおぶざでっどらんど。死んだ土地からライラックを生まれさせる。子犬のまさにぶりーどのように。一歳になったばかりの幼い雌が、赤ん坊を製造…