現象の奥へ

【詩】「アンリ・ベルクソン」

「アンリ・ベルクソン

 

時間の中で、言葉と空間の間に吊られ

意識を取り出そうと夢見る。同時期フロイトと、

同じものを見つめ、

魂のありかを探る。

結局、肉体と魂は平行していないことを

発見し、みずからのなきがらを葬る。

そらこれが魂というものだ、それは、

焼き場では拾えない、死んだ時

ひとは魂を解放する、肉体から

それから時間だ。ブラックホール

どこよりも明るいなんて

知っていたさ、彼は笑って

アインシュタイン

送り出す、空間へと。