2019-12-14 【詩】「実存と夢」 詩 「実存と夢」 勅撰集は置いて 雨も風もない外宇宙にて 丸谷はひとり息子を待つ メモリは足りず 重力波は狂い 苦い過程の産業革命 歴史という薄っぺらな旗が 冥王星の向こうに立っているという 四書五経といえど 相対性に届かぬ空しさ 饐えた衣装を着て待つは 悲しきキャシー・ベイツ あと二行 そして最後の一行 スペイン北部のレストラン