現象の奥へ

【詩】「ヤマシタハルヨ(そのヒトだれ?(笑))の『ドン・キホーテ』」

「ヤマシタハルヨ(そのヒトだれ?(笑))の『ドン・キホーテ』」

さあ、行ってみようか、きみとぼく、

お暇なかたがた、夕暮れが空に、じゃなく、空に夕暮れが撒かれるとき、
テーブルの上の麻酔をかけられた患者みたいに、
(T.S.エリオットの『プルフロックの恋歌』まんまじゃん↑)
よい虚栄心と悪い虚栄心があるそうな
Geeってバカがおってな
べつにそいつにドン・キホーテを見ているわけではないのだが、
そいつが虚栄心についてそんなことを書いておった、
FBでね。FBってなに?
って、ミゲール・デ・セルバンテス・サベードラは聞くだろう
ドンマイ、ドンマイ
そう1605年にはなかったものサ。でもやがて、
Googleも終わるそうな
Googleってなに? そう、さすがのT.S.エリオットも聞くだろう
だいたい過去のSFでも、AIはあっても、ネットはなかった
誰も思いつかなかったじたいに、いまなっている。
言ってみれば、となりのオッサンの心根も丸見え(爆)

さあ、行ってみようか、きみとぼく、
ダンテの懐深く
セルバンテスさまが、パクり放題の古いイタリアの物語
あるとき、Geeに聞いた、Geeって、あの脂のギーから取ったんですか? と。そう、ギーがすきだからと彼は答えた。
バターに熱を加え、固形物を取り除いたものがギーです
しかし、綴りは、Gheeなんです(笑)。
ま、いい。そいつの周囲に
そいつより一見まっとうそうな人々がいるが、
まあ、私に言わせりゃ、そいつがいちばん
まっとうなんだ。あのバカが。なぜって、
饐えた匂いのする写真なんて、誰も撮れないし、
8万円ぐらいの一眼レフの、誰でも撮れる見本のような
背景がかすかにぼけているような
ありきたりの写真は、そいつは撮らない
バカはバカなりのオリジナリティがあるんだ、そいつは。
その饐えたような匂いの漂う写真に付いている、
饐えた匂いの漂う文章もそうだ。
時代からズレてしまったバカのひとつ覚えのインテリのような
それらに反応しているやつは、それ以下なんだけどナ(爆)。
まあ、私はそんなバカでもりっぱに擁護することができますね。
凡庸さから落ちこぼれてしまったバカ。
それをよしとしているバカ。

さあ、行ってみようか、きみとぼく、

(お風呂の水を抜きに浴室に入るとき、いつも犬に向かって言っている言葉だ(笑)。なぜか犬はそこへ入るのが大好きで待っているんだ)

さあ、行ってみようか、きみとぼく、

Let us go then, you and I,


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スペイン、アンダルシア。