現象の奥へ

「野生の怒り?」(Le Monde の記事を読んで)

「野生の怒り?」(Le Monde の記事を読んで)

コロナウィルスを媒介していると科学者が考える野生動物は、今回、アフリカ(カメルーン中央アフリカギニアガボンコンゴなど)棲息している、フランス語で「pangolin(パンゴラン)」(日本語では、穿山甲(せんざんこう)、アリクイの一種で、歯がなく、蟻を食べる。大きさは猫ほどの鱗で覆われた小動物で、猟が禁止されているにもかかわらず、年間何百万匹と密猟され、中国などに送られている。中国人は、この動物を食べると、精力増強、母乳の出がよくなる、また鱗はネックレスなどにすると、幸福を呼ぶと信じている。科学的にはそういう効力のデータはないそうである。粉にしたものも売られており、料理などに使われている。鱗はスープにもされている。
2003年に起こった、サーズ(Sras)はジャコウネコが媒介したとされるが、喉元すぎれば暑さ忘れて、今回の騒ぎとなった。中国政府は重ねて、野生動物の取引を禁止したが、「生きた」野生動物であって、「死んで」入ればパスしてしまうとの見方もある。
私はこれは、野生の怒りではないかと思うのですが、さあて、みなさん、どーですかね?

Le Mondeの記事を読んで、考えました。

(写真は、2012年、中国の食卓に載せるために密輸されたパンゴラン(穿山甲)、鱗を取られ、真っ二つにされている。かわいそうにね。)

https://www.lemonde.fr/afrique/article/2020/02/25/une-fois-le-coronavirus-oublie-l-appetit-des-chinois-remettra-le-pangolin-sur-les-tables_6030812_3212.html?fbclid=IwAR3SLQR61x0D8MegdHVCvz-Zw0jnr4TEX_GOCb9jw8TvjvxJLmZb5V7XZu0