現象の奥へ

【詩】「関屋(せきや)」

「関屋(せきや)」
 
あの子をペットにしたくってニッサンするのはパッカード、小林旭は歌ってた、マスク二枚をご家庭に、必ずお届けいたします〜♪
そんな偽善は意味がない、だいたい、マスクはエチケット、それ以上の意味はありません、おためごかしの政策は、ここらでやめても、
いいコロナ〜
名前が悪いよあのクルマ、けっこう高級車だったのに、名前を変えても、
いいコロナ〜
逢坂の関の、「建屋」の向こうに見える旅姿の一行、それは、ひかる源氏さま……空蝉と呼ばれた若き後妻は、夫といっしょの帰途に出会った、
ジジイの夫はすぐ死んだ、しかれど、先妻との息子が色目を使い、
汚らわしいので、尼になってしまいました〜。
出会い系サイトに恋愛はなく、しかれど、これが恋と、自分に思い込ませなければ惨めすぎる、それでもお気をつけあそべ、デートの約束手をつなぎ、ここらで出てくる
いいコロナ〜
「不思議だ、きみと逢った夜は、いつもはじめての感じなんだよ」(日本語バージョン、細川俊之、パローレ、パローレ)
 わくらばに行きあふ道をたのみしも猶かひなしやしほならぬ海
 あふさかの関やいかなる関なればしげきなげきの中をわくらん