現象の奥へ

【旅の思い出、ニューヨーク】

【旅の思い出、ニューヨーク】
 
2001.9.11から5年後、2006年1月、貿易センタービル跡地の、「グラウンドゼロ」を訪れた。まだそこは、更地で、泥水が溜まっていた。広さは、ちょっとした街1個分に相当するかと思われた。新しい建物に向け工事中で、平地は、金網のフェンスがめぐらされていたが、エスカレーターで、地下の位置まで降りていける。記念の像と花輪が、すぐ近くで見られる。フェンスには、犠牲、行方不明の、約五千人の名前が刻まれたボードがあった。この地に何を建てるか、あるいは建てないか、の提案が募集されたが、建築家安藤忠雄氏の「何も建てないで残すべき」というアイディアは採用されなかった。いまはなにもなかったかのような、あるいは、それ以上のビルが建っているのだろう。この場所は、ヨーロッパからの移民が船でやってくる、ニューヨークの埠頭、あるいは、自由の女神の位置からみて、やや西にある。わりあい近くである。

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