「森田健作知事が歌う『さらばコロナと言おう』」
青春ドラマのまんまの名前で千葉県知事をやっていた森田健作、
そのドラマの主題歌の『さらば涙と言おう』をいまだに聴いている私。
知事になったことはかなり昔のことだったが、政府に「緊急事態宣言」発令をお願いした四都県知事のなかに、
森田健作の名前があった。そして、あの歌を私は昨日、
iTuneライブラリのなかからプレイリストに移して
寝床のなかでしみじみ聴いた。
「青春の勲章はくじけない心だと」
「だからどんな時でもさらば涙といおう」
続けて思い出されたのは、
長谷川きよし『別れのサンバ』
最高にセクシーな声と、細部の語りのうまさ。
「ゆきゆきゆきゆきゆきゆき、またゆきよ〜」
「津軽には七つの雪が降るとか〜」
粉雪、かた雪、水雪、氷雪、
……で、覚えきれず、
春待つなんとか雪
となる。
続いて北原ミレイ『石狩挽歌』
番屋の飯炊き女の女ごころを
鰊がとれなくなった日々と重ね、
いかにも北海道の風景を描出するも、
続いて増田恵子、元ピンクレディのケイ。
の『すずめ』
「別れの話をするときは、雨降る夜更けに」
しないで、二人の人生が終わるような気がするから。
そんな歌群を思い出す、
ひさびさの大雪の日。
そんな時代がありました。
哀しみとか苦しみが
まだ雪の粒のように
清らかだった時代──。