現象の奥へ

【オンライン連載小説】「私のように美しい女、あるいは、いかにして私は火星人を愛するようになったか@2021」2

【オンライン連載小説】「私のように美しい女、あるいは、いかにして私は火星人を愛するようになったか@2021」

 

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 “Forgive me this too long letter ; I had not time to write a short”(John Barth “Letters”)

 「このあまりにも長い手紙をお許しください。短く書く時間がなかったものですから」(ジョン・バース『レターズ』)

 

 とうわけで、……って、なにが「というわけで」だ? ネットで調べたわけよ。コロナ時代のいい男四天王のプロフィール……みたいなものを。

 

1、 長谷川博己NHK大河ドラマ麒麟がくる』主役明智光秀役、43歳、身長181㎝、建築史家長谷川嶢の息子)

2、 山田裕貴NHKドラマ『ここは今から倫理です』ストイックな倫理教師役、30歳、身長178㎝、プロ野球選手の息子)

3、 成田凌NHK朝ドラ『おちょやん』で、準主演、25,6歳、メンズノンノ出身のモデル、身長182㎝)

4、 吉沢亮NHK大河ドラマ『青天を衝け』主役渋沢栄一役、25,6歳、15歳の時母がアイドル系コンテストに応募、身長171㎝)

 

 もはや、岡田准一の時代は終わっていた……。このなかで、顔は吉沢がダントツだが、身長がちょっと……もしもwikipediaに間違いがなければ。しかも、彼らはそれなりの基礎と下積み時代があり、ただ容姿がいいだけのいにしえのスターとは違う。石原裕次郎のように、兄の小説がヒットしてまんま映画スターになったのとも違う。俳優を目指す諸君にとってはなかなか難しい時代となっている。俳優にとってまずは、NHK朝ドラか大河で主役を張らねば……である。が、それだからといって、十年存続できる保証はない。小説家を十年続けるのも難しいが、売れっ子の俳優を十年続けるのは、もっと難しいように思える。いったんは落ちぶれ、再び浮上するというのを覚悟しなければ。それでも、浮上できればまだよい方であるが。時間はどんどん経ち、時のスターもどんどん入れ替わり、忘れられていく。彼らの後にはすでに、



 1、『おちょやん』脇役の福助役の俳優が待ち構えている。彼は、『おちょやん』では、眼鏡をかけて三枚目風であるが、眼鏡をとってインタビュー番組に出たら、まー、あまりのイケメンで、眼鏡なしで出ていたら、準主役成田凌を、凌駕していたワ(笑)。

 2,『嵐』で一番顔のいい、松本潤が、『青天を衝け』の次の大河主役に決まっている。

 

 ゆえに、おのーのがた、うかうかはしておれんのだ。

 ……てなことを、吉沢亮似の火星人は伝えてきた。手紙で。

 

 to be continued !

 

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