現象の奥へ

【詩】「ゴダールの『パッション』は、上映時間が八八分だという事実の中に圧倒的な事件性を秘めた美しくも楽しい映画である(蓮實重彥『映画狂人シネマの扇動装置』p205)」

ゴダールの『パッション』は、上映時間が八八分だという事実の中に圧倒的な事件性を秘めた美しくも楽しい映画である(蓮實重彥『映画狂人シネマの扇動装置』p205)」

 

「出発点に据えられたアイディアとしての時間といっても、それは意識とか内的時間とかいった厄介なものではなく、もっぱら表層的な時間、つまりは誰にも客観的に計画可能なフィルムの上映時間、さしあたって九〇分に充たない一時間二八分という物理的な時間が問題なのであって」(同p206)

 

ヒトラーというんは、オーストリア人と思うから、いかにドイツ人「バッハ会長」の存在がそれを思わせようと、もしかして関係ないかもしれない。しかし、あの、アジア民族を見下しくさった目つきは、ユダヤ人を見るアーリア民族のものか。

拝金主義がパンデミックよりしつこく蔓延してしまった世界では、

もー、なにをどのようにも動かしがたい。すべては

なりゆき、まかせである。

 

ときに『古今集』は、メタファーの概念を導入せねば理解できない。

古今集』で、いちばん多く詠まれている動物は

ほととぎす、四十三例。

二番目は、うぐひす、二十七例。

と、片桐洋一は、『古今和歌集全評釈』のなかで書いている。

いまも、うちのマンションの庭で鳴くうぐひす。

『古今』の時代(九〇〇年頃)から連綿と続く

この時間も

やがて終わる。