現象の奥へ

【詩】「宿命と地獄」

宿命と地獄
 
マルクス資本論の註に、年端もいかない幼児が労働にかり出されていた例が載っている。それはレンガ工場で働いた三歳の子供だ。
中学では、社会の先生が先にそういう例を話してくれていた。三歳の子供がマッチ工場で、マッチを詰める仕事をしていた。ディケンズは孤児院に集められた子供が、強制労働にかり出される状況を描いている。子供という概念は、誰か思想家が発明した。人間は生まれた時は歩けない。一方哺乳類の四つ足動物は、歩ける。歩かねばならない。いつから人間はそのようになってしまったか。いつから人間は、子供へと移行していくのか。
むさ苦しい部屋で上流社会の様子を描く
プルーストとヘンリー・ジェームズ。
私の愛するのは、ミシェル・フーコー、T.S.エリオット。
すべて
女性を必要としない人々。
宿命と地獄について
これからお見せしましょう。