現象の奥へ

いわゆるひとつの自民党問題

  自民党の、世間での一番人気は、河野太郎だった。その河野を陰に押しやり、国会議員内の派閥は、無理矢理岸田総裁を誕生させた。岸田は、もともとリベラル系の派閥であったそうだが、総理の餌に飛びついて、宗旨替えした。だいたい、自民党にはこういうヤカラばかりだから、リベラルだからと言って信用できない。とにかく、背後霊に岸信介を持つ安倍は、世界的にも有名な「極右政治家」である。その政権は、菅に受け継がれ、今、岸という傀儡を見いだした。

 ……ということで、自民党対野党ではなく、極右政権対野党なのである。

 岸田の発言を聞いていると、森友問題は、「再調査」ではなく、「(決着は着いているので)とことん説明させていただきます」を繰り返している。それと、菅のタームであった、「しっかり」という言葉が多い。なにを「しっかり」なのか? 具体的なことにはいっさい触れてない。

 つまりは、金持ちから税金を取り立てて分配するか、そういう単純な事実を、あれこれ、表現しているだけ。金持ちも、自分の富を吐き出すつまりがあるかないかである。

 ちなみに、バイデン政権は、日本では考えられないほどの税を金持ちに課している。