現象の奥へ

【詩】「豚とカツオの鎮魂のためにボードレールを」

「豚とカツオの鎮魂のためにボードレールを」

 

人間の、しかもジジイのための、心臓移植に使われる心臓を提供させられた豚よ!

かわいそうに! やすらかなれ!

たって、やすらかにできるわけもない。

一方、焼津では、漁師が捕ったカツオを、魚魚組合関係の業者が、二十年にもわたって「荷抜き」していた。その額、数十億円。

驚いたことだが、日本では、捕獲された魚の量をその場で計り記す、という習慣がなかった。ノルウェーなどではあたりまえのことが、なされてなかった。

つまり関係者による窃盗が習慣になっていた。責任を押しつけられそうになり、自殺した職員もいるという。

そんな人間の勝手を押しつけれた豚とカツオの魂のために、

ボードレールの詩句を捧げます。

Lorsque, par un décret des puissances suprêmes,

Le Poëte apparaīt en ce monde ennuyé,

卓越した力の意志力によって詩人がこの世界で悩まされているとき、