2022-02-15 【詩】「William Blake」 詩 「William Blake」 天国のなかに地獄のティールームをつくるもの、 妖精を堕落させ、韻を脳髄のどこか深いところに隠すもの、 赤ん坊とか涙とか娼婦とか虐待とか、 宇宙の忘れ物を届けるもの、 誠実さでひとを不快にさせ、不愉快さで歴史に残る。 この裸の、王にして徒弟の男に、今宵は祝杯を! 純真と経験の市松模様。 教育がはめようとする知識の枷から逃れ、 輝かしい宝石箱を覆せば、 ホメロス、アイスキュロス、ダンテ、ヴィヨンが転がり出る、 のを喜ぶ。 ブレイクよ、どこへ行く、 遠い遠い遠い、出生の地へ。そう、 ダンテの煉獄へ。