現象の奥へ

【詩】「おお錯誤!」

「おお錯誤!」
 
文章読本は何人かの文豪によって書かれているが、なかでもりっぱな日本語の谷崎某の『文章読本』は、
同じ題名の本を書きながら、丸谷才一はそのなかで、
「腰をすゑて仔細に読み進むとき、人はこの名著に含まれてゐる錯誤に驚くことにならう」と評している。
それとはなんの関係もないのに、思い出したのは、
詩人の細田某氏のことである。
こないだ某評論家が氏の新作詩集の写真を載せていたのをみて、
そうか、私には送ってくれない、しかたない、拙詩集は、氏に
売りつけているのだから。とほほと、
版元に注文した、ら、著者からの寄贈本が、次の日届いた。
でも、注文は注文なので、何日かあとになって、それも
届いたので、母に送った。
でも、氏の同人誌は家人には来たものの、私には送ってこなかった。
買うのもくやしい、ちょうだいは、みっともない。
で、あきらめることにした(と、書くと送ってくるかも(笑))