現象の奥へ

【詩】「シベリアと犬笛」

「シベリアと犬笛」

 

シベリアに行ったことはありますか?

まあ、ないでせう。

私も行ったことはありませんが、中国映画で、「体験」しました。

いわゆる「放下」された人間が住む場所もシベリアでした。

酷寒の地なので、雪原を想像していたのですが、雪はありませんでした。

ただただ風の吹く荒野がどこまでも拡がっている感じです。

歴史家グミリョフはシベリア送りになり八年くらいか、過ごし、

その地域の歴史について、骨身に染み込ませたということです。

この周辺の地域の民族は、多々あり、しかし、民主主義というものからほど遠く、殺戮の繰り返しで国家が興亡していきます。

グミリョフはここから、思想を形成します。

そして、プーチンの思想の根源となります。

スタイルは、「犬にしか聞こえぬ」笛のささやき。

そういう国家をユーラシア大陸全体に築く、

それがいつしか彼らの理想となっていきます。