現象の奥へ

「夢」

「夢」

たいていの人は、自分の見た夢を、言葉で表現する。
それも、自分が受けた教育の範囲でつかんだ整合性の枠に通じる言葉で。
夢は言葉なのか?
夢はイメージなのか?
夢は記憶なのか?
前頭葉の発露なのか?
ひとは夢をストーリーに置き換える。
その置き換えの所作の内部に
世界の秘密がある。すなわち、
欲望、自我、権力欲、見栄……。
精神科医という人々は、「説」に従って
他者の内面を形成する最悪のペテン師だが、
その言葉どおりに翻弄されている
馬鹿はもっとタチが悪い。