2022-08-04 「台湾」 詩 「台湾」台湾とはなにか?それは、埴谷雄高の幼少時の朝から泳いだ森林に囲まれた谷川を持つ、地球のどこかである。観光的な視点も政治的な視点も、ない。無垢な原風景を蔵する「場所」。そこには、戦いも殺戮もなく、なにもない。高橋和巳を鎮魂する埴谷の、その二人を鎮魂する大江健三郎のテクストとなり得ている「場所」。日本の「詩人」さんたちとやらは、おめでたくも大急ぎで、どこかの国の重要な政治家が訪問したとかで、資料を漁っている爆笑の「場所」。