現象の奥へ

【誰でも知っているが、ネットで恥をかいているアナタのためのカブキのレキシ】

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歌舞伎の芸は、親が名優で、家が名門でなければ、「奥義」のようなものは伝授されず、役も、いい役が取れない。三歳ぐらいから、「花伝書」のような、訓練をしなければならい。その点、歌舞伎の家出身でない、養子の、愛之助玉三郎は、サラブレッドとして堂々主役を張るわけにはいかない。「鎌倉殿」の板東彌十郎は、歌舞伎の家出身ながら、スーパー歌舞伎市川猿之助系の弟子で、主に海外で活躍していた。テレビドラマなどの人気者として売り出し、歌舞伎初心者のミーハー目当てに、歌舞伎に呼び込もうとしている。初めて歌舞伎を見た初心者は、ハマり、高額の金を使いまくっているのは、公営ギャンブルのようで、笑える。玉三郎仁左衛門カップルの演技ヲ見たが、玉三郎は、オヤマとしては、背が高すぎる。そして、いま「売り出す」には、ジジイすぎる(笑)。私が歌舞伎役者として、一番評価するのは、かつての菊五郎。白浪五人男のお嬢の役である、国立劇場で、堂々とマツケンサンバを踊った。とちりもなんのその。しらっとしてその場の演技で乗り切る。しかし、日本のシェークスピア近松門左衛門の登場によって、役者たちの色気は人形に負けることになる。