現象の奥へ

【詩】「隠喩」

「隠喩」

世の中にいちばん多いもの、
それは隠喩であろう。
隠喩と隠喩をかければ隠喩になる。
とらえ難く悲しく、
生涯使いおおせぬ
隠喩のために泣く
清少納言
星は、すばる。
超新星
10,000×9,998×……
の隠喩を使い尽くして
輝く。
「単語はすべて死せる隠喩である」
ルゴネスは言ったと、ボルヘスは書いている。