現象の奥へ

【詩】「何でも行け、ローマ!」

「何度でも行け、ローマ!」

何度でも行け、ローマ!

そしてベネト通りでダンスせよ、ヘップバーンのようにね!

そして海岸で、おおきな「淀ちゃん」(淀川に流れついて鯨の愛称)のような魚の死骸のそばを歩き、おのれの堕落を甘受せよ!

親友の死をかみしめる、

マストロヤンニのようにね。

ああ、それにしても、

マストロヤンニのいない世界は

さびしい。