現象の奥へ

『源氏物語──The sonnets』1

源氏物語─The sonnets』1

1「桐壺、あるいは、物の哀れ」

なぜ、ひとは物語を必要とし、
なぜ、ひとはこころをもつのか、
それは、ベルクソン
柳田国男
答えてはいない。
ただ示唆するのみ。
そして
本居宣長は、それに名前をつける。すなわち、
物の哀れであると。
幼少より母を亡くした志尊淳が
源氏へと成長していく物語。
さあみなさま、お立ち会い。
 From fairest creatures we desire increase,
 That thereby beauty's rose might never die,