現象の奥へ

『源氏物語─The sonnets』い

源氏物語─The sonnets』い

 

い「手枕、あるいは、宣長の恋」

 

源氏の兄の東宮が突然死に、その嫁たる六条御息所

そこへなぐさめにいってくれと、帝から頼まれる

当然二人は恋仲となり、

六条御息所は恥ずかしいと思いながら、

源氏に執着する

源氏の愛人となった夕顔に取り憑き、

夕顔を呪い殺す。

源氏が六条御息所と親しくなった事情はまったく描かれておらず、

宣長は創作する。

題名を「手枕」という、原稿あり。

宣長自身離婚再婚する。

それは青春であり物の哀れである。

 Those hours that with gentle work did frame

 The lovely gaze where every eye doth dwell