現象の奥へ

詩誌『納屋』第一号

詩誌『納屋』一号(2024年4月9日発行、同人:金井雄二、坂多瑩子、田島安江、細田傳造)

友人の細田傳造氏に「こちらからせがんで」送ってもらった。一ヶ月以上前に出ているはずだが、細田氏にはその旨聞いていたので、私としては、「まだかなー?」と心待ちしていた。同人も「名だたる人々」である。誌名も、William Faulknerの「BARN BURNIG」(「燃える納屋」)や、村上春樹の短編「納屋を焼く」を思わせ、文学の香りが漂う。ひそかな期待を抱いた──。しかしながら、ざっと見たところ(あるいは見落としているかもしれないが)、こられの作品に関する言及はなかった。もしかして、ただの納屋? いかにも(笑)。の内容であった。私と関わるとろくなことはないので、傳ちゃんはひやひやしている。ごめんねー。端正な装幀である。これで500円は安い。
あ、いけね。言及、傳ちゃんだけに留めておくのだった。傳ちゃんの詩は、傳ちゃんらしさを失っている。勢いもなければ、ウイットもない。言葉がバラバラ踊っている。これまで見た氏の作品中サイテーである。それがどのような原因か、それは知らない。あと、4回も、このようなことを繰り返すのですか。今は、この4人より、名前もキャリアもない人々が、どんどん詩誌を創刊している。ただこの詩誌より、装幀は金がかかってなそうである。それでも文学のかけらのようなもは感じさせる。この時代、お金があるって、ある意味、不毛なことなのかもしれない。