現象の奥へ

映画『1917』の嘘

映画『1917』で、担架で負傷者を運びシーンが、「いかにも戦場らしく見せかけられていたが」、実はこの大戦の悲惨さのひとつに、負傷兵を運ぶ場所が廃止されていた、というのがある。つまり、怪我人も死人も、放置せざるを得ないほど、戦局が切羽詰まっていたらしい。その点を見ても、サム・メンデスは、まったく第一次大戦を理解していない。