2024-04-19 【詩】「闇と書物」 詩 「闇と書物」闇と書物。それはボルヘスのテーマだった。暗い岸に漕ぎ着けて、生い茂る蘆の中を進み、やがて、神殿あとの廃墟に到り、祈りを捧げたあと、そのものは思い出すだろう。おのれが闇であったことを。そして書物は燃え尽きたことを。難解さを抱きしめてそのものは死ぬだろう。それは、夢の時間。アレクサンドリアでまた会おう。