現象の奥へ

Tokyo2020 平均的アスリート像

Tokyo2020 平均的アスリート像

【詩】「えんしゅう」

「えんしゅう」 えんしゅう というのが、私が生まれてから脳裏に棲みついた 地名である。 黒い土と茶畑 お茶工場のなかを漂う香り 摘まれた茶葉が蒸され刻まれ 煎られる 深い谷川 遠い吊り橋 この宝に わたしは感謝するのみである。 あらたうと青葉若葉の日…

【短編を読む】「安全マッチ」(アントン・チェホフ)

「安全マッチ」(アントン・チェホフ作、宇野利泰訳、翻訳原稿400字詰約60枚、『世界短編傑作集』(江戸川乱歩編、創元推理文庫所収、なお、膨大な短編を書いたチェホフゆえ、筑摩書房の全集には入っていない) フランスの推理作家エミール・ガブリオを耽読…

【フランスのマクロンのマスクにはわろた〜】

フランスのマクロンのマスクにはわろた〜。

市村正親

市村正親といえば、その昔日生劇場だったかで、20代後半の市村が17歳の少年を演ずる『エクウス』を見たが、その後、ファンクラブ勧誘のしつこいDMがきた。離婚挨拶といい、変わった俳優だ。(笑)

【もしゃもしゃかめよ@20210723】

【もしゃもしゃかめよ@20210723】 リビングにかけてある名画カレンダーの7月は、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」。毎日眺めていたら、描きたくなった。

オリンピック開会式フィナーレに泣いた

「オリンピック中止」派の私でしたが、開会式フィナーレの松井に支えられたナガシマと、王貞治の登場には泣いた。そして最終ランナーの大坂なおみに納得。もうこれだけでいいですから、あとは中止してください(笑)。

【短編を読む】「虫のいろいろ」尾崎一雄(400字詰約25枚)

【短編を読む】「虫のいろいろ」尾崎一雄(昭和23年『新潮』1月号、400字詰原稿用紙約25枚) たとえ詩であっても、もはや、このような微細な題材で、微細な視点で、深い思考を書く人はいない。病気で寝ている作者が、天井に止まっている蠅やガラス戸のク…

『光年のかなた』──スイスのヌーヴェルバーグは『鬼滅の刃』より俗っぽい(笑)(★★★)

『光年のかなた』(アラン・タネール監督、1981年、原題『LES ANNEES LUMIERE/LIGHT YEARS AWAY 』 1985年には、アテネ・フランセで特集が組まれたらしい、スイスの作家、アラン・タネールの作品を、ひょんなことから、VHS(笑)で、拝見することとなったが……

【詩】「ベアトリーチェのいないボードレール」

「ベアトリーチェのいないボードレール」 ちがうんだよ、ジーサン。法や秩序は、とりとめもない人間の生を解放してくれるものであって、あんたや、あんたのお友達の、覚醒剤が大好物の女性の考えるような、自由を縛るものではないんだよ。結局、ネットは世間…

【詩】「ボードレールの影像が腐ってる」

「ボードレールの影像が腐ってる」 あまりに浪漫時代にはまっていたため、私が詩に書いた、白黒の混血児とかユダヤ女とか蛇とか猫とか人間の死骸とかは陳腐化して、感動してとりあげるのは、三流詩人か翻訳家ばかり。私の思想を表すのに、そうした「詩っぽい…

【詩】「ボードレールの地獄がしみる夜」

「ボードレールの地獄がしみる夜」 ボードレールの地獄とダンテの地獄はちがう、と、T.S.エリオットは書いている。悪魔主義は反キリスト教でも非キリスト教でもなく、キリスト教の裏口、というようなことも書いている。さあ、どうぞ、いらはい、いらはい、バ…

梅を干す

今年は梅は漬けないつもりだったが、妹の家でたくさん取れて困っていた(笑)ので、送ってもらって漬けた。梅雨があけたというので、さっそく干した。紫蘇の色があまり染まってない。

【詩】「エクリ」

「エクリ」 ジャック・ラカンの『エクリ』の冒頭は、ポーの「盗まれた手紙」についてのセミナーである。そこで、ラカンは、三つの「凝視」について説明し、その「事件」について、警視総監が、デュパンと「私」の部屋に来て話そうとするとき、デュパンは部屋…

母、山下みゆきの水彩画「ひまわり」

母、山下みゆきの水彩画「ひまわり」

【詩】「李麗仙に捧ぐ」

「李麗仙に捧ぐ」 いつも下町のバラックの中から現れて 男のような声で下手なダンスを踊る けれど決して女は売らず 語りかけるような棒読み はじめは金粉ショーの暗闇からやってきて 煙草を吹かすこれでも池袋のブゲイ、舞台芸術学院中退 そうあたしの日ゲイ…

【詩】「ルイス・ブニュエルが映画史において占めるべき位置は、たとえばフリッツ・ラングの位置がそうであるように、きわめて曖昧である。と言うより、むしろ積極的に歪んだ相貌のもとに、歴史の不幸とほどよく調和することを強いられているかのようだ。」蓮實重彥『シネマの記憶装置』p134)」

「ルイス・ブニュエルが映画史において占めるべき位置は、たとえばフリッツ・ラングの位置がそうであるように、きわめて曖昧である。と言うより、むしろ積極的に歪んだ相貌のもとに、歴史の不幸とほどよく調和することを強いられているかのようだ。」蓮實重…

けふの夕食:日本のタコライス

けふの夕食:日本のタコライス。

【詩】「ゴダールの『パッション』は、上映時間が八八分だという事実の中に圧倒的な事件性を秘めた美しくも楽しい映画である(蓮實重彥『映画狂人シネマの扇動装置』p205)」

「ゴダールの『パッション』は、上映時間が八八分だという事実の中に圧倒的な事件性を秘めた美しくも楽しい映画である(蓮實重彥『映画狂人シネマの扇動装置』p205)」 「出発点に据えられたアイディアとしての時間といっても、それは意識とか内的時間とかい…

今夜も思い出し笑い

バッハはずーっと隔離しとけ、という意見にはわろた〜。

【詩】「『ゴダールがキャメラを向ければレマン湖のほとりの平和な光景はあらゆる物語の舞台装置へと変容してしまう。──『ゴダールの決別』(蓮實重彥『映画狂人日記』P150)

「『ゴダールがキャメラを向ければレマン湖のほとりの平和な光景はあらゆる物語の舞台装置へと変容してしまう。──『ゴダールの決別』(蓮實重彥『映画狂人日記』P150) 原題『Hélas Pour Moi!』 日本語で言えば、 ああーなんてこった! みたいなものか。まだ…

『KCIA 南山の部長たち 』──イ・ビョンホンの美しさあっての革命劇(★★★★★)

『KCIA 南山の部長たち 』(ウ・ミンホ監督、 2020年、原題『THE MAN STANDING NEXT』 観ようと思っていたが、見逃してしまったので、Primeビデオで観た。1979年、朴正熙大統領が、自ら設立した情報機関、アメリカのCIAをまねて、KCIAを作ったが、そ…

けふのランチ

けふのランチ。ピカールのクロワッサンと野菜のグラタン、ズッキーニの卵焼き、ミネストローネ、青汁+豆乳+オレンジ・ジュースのドリンク、いただきものの桃。

【詩】「(今頃)テオ・アンゲロプロスを悼む」

「(今頃)テオ・アンゲロプロスを悼む」 『旅芸人の記録』 『狩人』 『アレクサンダー大王』 『霧の中の風景』 『こうのとり、たちすさんで』 ときて、 『ユリシーズの瞳』は、カンヌで賞を取り立てほやほやの パリはサンジェルマン・デ・プレ付近 つまりデ…

【詩】「只かりそめに思ひたちて」

「只かりそめに思ひたちて」 千葉県のやちまたで、白ナンバーのトラック運転手が酒を飲み、体の動きがきかず、小学生の列に突っ込んで、小学生五名のうちの二名を死に至らしめた事件は、その現場の道路の風景をニュースでみるたびに、まだこんな田舎が日本に…

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』──パンデミック時代の美しいアレゴリー(★★★★★)

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(ジョン・クラシンスキー監督、2020年、原題『A QUIET PLACE PART II 』) 前作を見ていたので、もういいかなと思っていたが、キリアン・マーフィーが出演すると知って、がぜん食指が動いた。信頼できる役者が出て…

【詩】「舟の上に生涯をうかべ」

「舟の上に生涯をうかべ」 私の詩作は中学時代か 野ゆき山ゆき海辺ゆき と、親に買ってもらった詩の本を 暗唱することから始まった。 或る詩誌に投稿し始め、 石原吉郎という詩人に評価をもらったが その人がどんな人なのか知らなかった。 それは十代の終わ…

【詩】「『わたし』」

「『わたし』」 漱石の描いた倫敦塔の拷問道具の凄さを見ようと、 倫敦塔にチューブ(ちいちゃいメトロ)でたどり着いたが すでに閉館していた。まだ開いている土産物店を覗くと、あった、 ギロチンのキーホルダー あまりの趣味の悪さに買わなかった。 なに…

「東芝問題という問題もある>安倍の自民党」

【昔のレビューを思い出せ!(笑)】「東芝問題という問題もある>安倍の自民党」 東芝の取締役会議長に、暫定的とはいえ、社長のなんたら氏が就任した。というニュースが流れたが、大多数のひとが「いみわからん」(笑)ということだと思う。 東芝というカ…

言論の自由が危ない

【言論の自由が危ない】 中国に批判的な論調で知られる香港の新聞「リンゴ日報」が、香港国家安全維持法に違反したとして警察に資金が凍結され、幹部が逮捕され、発行停止に追い込まれた。今後も、言論関係での抑圧が進むと思われる。1997年にイギリスから返…