現象の奥へ

源氏物語─The sonnets15」
「蓬生(よもぎふ)、あるいは重力の涙」
 
宣長源氏物語年紀考』にて曰く、
この巻は常陸宮の姫君の事を始終(もはら)
 かける故に、始は源氏の君廿六歳、
須磨浦へ左遷の比より書出して、
(京に)帰給て後廿九歳の四月に此姫君を
とふらい給ふこと有て
狐の棲むほどに
荒れ果てた屋敷にて
末摘花は源氏を待っていた。
オッペンハイマーは捻れた時間のこちら側で
E=mc^2から莫大なエネルギーを放出できないものか考えていた。
 But if thou live, remember’d not to be,
Die single and thine image dies with thee.