現象の奥へ

Entries from 2022-10-01 to 1 month

山下晴代第16詩集『薔薇色の迷路』発売のお知らせ

紙で読まなければ見えない世界がある。 www.seichoku.com 拙HPではすべての詩集が注文できます。 www.mars.dti.ne.jp

【詩】「八代亜紀の『舟歌』を口ずさみながらポール・ヴァレリーを思う」

「八代亜紀の『舟歌』を口ずさみながらポール・ヴァレリーを思う」おフロで、口をついて出た、お酒はぬるめの燗がいい、さかなはあぶったイカでいい、ぬあんて、天才阿久悠が書いている。なぜか前頭葉の奥から、ポール・ヴァレリーが湧き出して、この地球が…

野村喜和夫著『美しい人生』(2022/9/28、「港の人」刊)

【Amazonレビュー】 野村喜和夫著『美しい人生 Bath Book』(2022/9/28、「港の人」刊)──紙の無駄(★) 装幀も安易で美的配慮が感じられない。この書き手は、なんのために詩(と本人が思い込んでいるもの)を書いているのか。どんな稚拙な詩でも、本作より…

【詩】「案山子田稲穂(かかしだいなほ)、ウンガレッティのひばりを守れ!」

「案山子田稲穂(かかしだいなほ)、ウンガレッティのひばりを守れ!」リルケの季節が来た。仲間には、ホルクハイマーやベンヤミン、ウンガレッティがいる。エリオットは春の、雨のなかで泣いている。そこには、リルケの国から来た風も吹いていた。その壁、…

【詩】「案山子田稲穂(かかしだいなほ)、ウンガレッティのひばりを守れ!」

「案山子田稲穂(かかしだいなほ)、ウンガレッティのひばりを守れ!」リルケの季節が来た。仲間には、ホルクハイマーやベンヤミン、ウンガレッティがいる。エリオットは春の、雨のなかで泣いている。そこには、リルケの国から来た風も吹いていた。その壁、…

【詩】「思い出の日本一万年」

「思い出の日本一万年」清水て、ではなく、く、くにお、邦夫の戯曲に、『思い出の日本一万年』というのがあった。『明日そこに花を挿そうよ』というのもあった。『雨の夜三十人のジュリエットが帰ってくる』というのもあった。題名だけはすばらしいが、中身…