現象の奥へ

Entries from 2025-05-01 to 1 month

【フーコーを読む2025】『言葉と物』

【フーコーを読む2025】『物と言葉』(Michel Foucault "Les mots et les choses") 第1章「小間使いたち」 “L’image doit sortir du cadre.” 「イメージは枠から外へ出なければならない」 プラド美術館にあるベラスケスの絵(私はこの絵をプラド美術館…

【エッセイ】「コンクラーベ」かあ……

【エッセイ】「コンクラーベ」かあ…… うっすらとした記憶をまさぐれば、「前回」の「根比べ」あわわ……「コンクラーベ」のことを覚えている。まさに、われわれは、「ローマ教皇選挙」「コンクラーベ」という言葉に初めてぶつかり、「根くらーべ」というジョー…

「緒形拳と串田和美のゴドーを待ちながら」

【昔のレビューをもう一度@改訂バージョン20250522】「緒形拳と串田和美のゴドーを待ちながら」(20230710に書いているが、舞台を観たのはかなり前)串田和美演出、緒形拳と串田和美の『ゴドーを待ちながら』が、福岡の「西鉄ホール」で上演された。そら、…

『ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング』

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(クリストファー・マッカリー監督)──デジタル V.S アナログ(★★★★★)「ミッション・インポッシブル」シリーズは、だいたい見ていて、今回のクリストファー・マッカリー監督多く関係している。この監…

【コラム】「最後の晩餐」

「最後の晩餐」 NHK「歴史探偵」は、見るともなく見ていることが多く、あまり本気になって見ていないが、昨日(5/14)の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」はすごかった。今まで日本の武将のどーでもいいようなエピソードなどが多かったが、いきなりダ・ヴィンチ…

『新世紀ロマンティクス』(ジャ・ジャンクー監督)

『新世紀ロマンティクス』ジャ・ジャンクー監督──物語の解体するところ、時間が生まれる(★★★★★)ジャ・ジャンクーの映画は、『長江哀歌』しか記憶にない。20年近く前のこの映画の内容は忘れてしまったが、長江がゆったりと流れる画面だけは記憶に張り付い…

【昔のレビューをもう一度】「KCIA 南山の部長たち』

『KCIA 南山の部長たち 』──イ・ビョンホンの美しさあっての革命劇(★★★★★) 『KCIA 南山の部長たち 』(ウ・ミンホ監督、 2020年、原題『THE MAN STANDING NEXT』 観ようと思っていたが、見逃してしまったので、Primeビデオで観た。1979年、朴正熙大統領が…

【詩評】細田傳造「拳銃」

細田傳造「拳銃」(「詩誌納屋三号(2025年4月刊)──銃の扱いには作法がいる 細田傳造は、少年のように、突如武器を取り出して、ひとにつきつける。彼の詩はいつもそのように始まる。その唐突さが魅力である。この唐突さを保っているのは、さすがである。老…

【エッセイ】「2025年5月3日印象に残ったできごと」

「2025年5月3日印象に残ったできごと」 大阪関西万博については賛否両論あり、私は関心はなく(過去に開催されたいかなる万博にも行ったことはなく)どちらかといえば反対の立場だった。しかし、5月3日のNHK「太陽の塔 消えた顔を追え」を、見るともなく…