現象の奥へ

Entries from 2023-11-01 to 1 month

「源氏物語─The sonnets」10」 「賢木(さかき)、あるいは物語が断片の集合のわけ」

「源氏物語─The sonnets」10」「賢木(さかき)、あるいは物語が断片の集合のわけ」「源氏二十三歳の九月より、二十五歳の夏迄の事見えたり」と宣長『源氏物語年紀考』にしるす。少女子(をとめこ)があたりと思へばさか木葉の香をなつかしみとめてこそおれ…

林達夫の「歌舞伎劇に関するある考察」

林達夫の「歌舞伎劇に関するある考察」(1918年初出、四百字詰め約66枚)NHK大河の『どうする家康』は、NHKが総力をかけて制作しているらしく、見るにたる細部を備えているので、続けて見ている。家康は、「いくさなき世」を目指して、事実徳川時代は300年続…

真船豊『太陽の子』

真船豊『太陽の子』(昭和11年2月)戯曲よむ冬夜の食器浸けしまゝ 杉田久女 この句を知ったのは、私が高校一年、演劇部の顧問の黒川喜七先生が教えてくれたのだった。先生は、「小説を読む」のではなく、戯曲というところがいいのだとおっしゃった。私が2年…

日本の秋 Autumn in Japan

日本の秋、柿、りんご、みかん。autumn in Japan, kaki(persimmon), apple, mandarin.

「ハムレット」文学座の江守徹の白いタイツが表す曲線が四十年前のハムレットである。そのあとだいぶあとになってから狂言役者のだれそれ名前忘れた、わりと小顔の二枚目、狂言の家の名字がついていた、その役者は板状の装置から顔を覗かせて、狂ったふりを…

「花田清輝の『探偵小説論』(『さまざまな戦後』所収)」

「花田清輝の『探偵小説論』(『さまざまな戦後』所収)」論理というものに対する論考である。ポーの探偵小説がいかに論理というものを理解しているか、「いま」(花田が書いている当時であるが、1930年代と思われる)の探偵小説家がいかに表層的論理に終始…

HP更新

HP更新。レンタルでなく、25年前から自分で作成しています。きてね。 www.mars.dti.ne.jp