現象の奥へ

Entries from 2021-08-01 to 1 month

【詩】「レプリカ」

「レプリカ」 郭公(ほととぎす)初声(はつこゑ)聞けばあぢきなくレプリカだとてTutti lo miran, tutti onor gli stanno

【詩】「泥」

「泥」 e fango è il mondo. そして世界は泥である。 これは、ベケットが、プルースト論の冒頭にかかげたエピグラムであり、レオパルディの「彼自身へ」という詩からの引用であるが、 フランス語訳では、 La monde n'est que fange. となっていて、これを訳…

【詩】「門」

「門」 音羽山今朝越え来れば郭公(ほととぎす)門に隠れてse non eterne, ed io eterna duro

【詩】「夢」

「夢」 今朝来鳴きいまだ旅なる郭公(ほととぎす)ダンテの夢のO Muse, o alto ingegno

【詩】「マリア」

「マリア」 何時の間にフィレンツェめぐりハルヨさん山郭公(やまほととぎす)Donna è gentil nel ciel

【詩】「アレゴリー論」

「アレゴリー論」 五月待つ花橘のアレゴリー昔のカレのLo giorno se n'andava

【詩】「師」

「師」 人生の半ばで暗い森に迷い込み 私は志を絶たれた あるじは即日切腹 お家は断絶 配下の武士たちは浪人 城代家老の私は 京都で家庭菜園 その後妻を離縁し 女遊び 密偵を江戸に送り SNSで吉良の動向を探り 年末茶会と知り 討ち入りの計画を練った 夕…

【詩】「道」

「道」 五月来ば道もふりなん人生の迷いの森のla paura!

Amazonの終わり

独禁法違反疑惑、ベゾスの宇宙旅行熱、パントリーの終了。もう買い物ゲームの楽しさはない。しかもスーパーより高い(笑)。そろそろAmazonに終わりが見えてきた。第一もうわくわくしないのである(笑)。

【詩】「中世後期イタリア語」

「中世後期イタリア語」 五月待つ山ほととぎすメディチ家のAh! quanto, a dirラテンと鳴く声

アンジ−、アフガンガールを支援

アフガニスタンのタリバンが女性を徹底的に、公的な場所から排除しようとしている。アンジェリーナ・ジョリーは、今後、アフガニスタンの女性たちの声を、インスタグラムでシェアしていくそうです。(BBC) https://www.instagram.com/p/CSzXXUHLzXt/ https:/…

【詩】「韜晦」

「韜晦」 あはれてふことをあまたにやらじとや受胎告知のNel mezzo 青春

【詩】「川」

「川」 わがやどに池なし藤なし川はあり洗濯するはヴィンチ少年

【詩】「川」

「川」 わがやどに池なし藤なし川はあり洗濯するはヴィンチ少年

8月18日はロルカの忌日

8月18日はロルカの忌日。写真は、「ダリへのオード」(ソフィア王妃記念美術館、マドリッド)。ボルヘスが認めてないので、あまり深入りしなかった。それでも、こうした写真と『血の婚礼』の原書くらいは持っている。R.I.P

【詩】「宿命と地獄」

宿命と地獄 マルクス資本論の註に、年端もいかない幼児が労働にかり出されていた例が載っている。それはレンガ工場で働いた三歳の子供だ。 中学では、社会の先生が先にそういう例を話してくれていた。三歳の子供がマッチ工場で、マッチを詰める仕事をしてい…

山下晴代 第13詩集『過客』

山下晴代 第13詩集『過客』。 すべてはネットで発表したものですが、それをただたんにまとめたものがこの詩集ではなく、「本」という視線から構成したものです。したがって、手に取って初めて「見える」世界です。 https://www.seichoku.com/item/DS2001860 …

オリンピック閉会式

「みなさんのおかげで」と橋本聖子会長が閉会の挨拶をしているが、無理矢理開いておいて、よー言うよ。

【詩】「ボルヘスまで」

「ボルヘスまで」 やっと ボルヘスまで たどり着けた ような気がする バラ色の 虎がしっぽを振っている。 未明、葦の茂る水辺に小舟を 漕ぎいれ わが子のための儀式を する火(の神?) これからも たくさんの 神(株=変異種) が 出てくるだろう そう エン…

【短夜】

【短夜】 短夜や不死なることの退屈さ

【夕立】

【夕立】 夕立やホメロスどのと長いキス

【端居】

【端居】 ありふれた記号と旅の端居かな

【夕焼】

【夕焼】 夕焼や無名詩人に返すもの

【滝】

【滝】 西のはて神属性の滝ひとつ

木下闇

劫を経た難題木下闇