現象の奥へ

Entries from 2024-12-01 to 1 month

【コラム】「除夜の鐘」

「除夜の鐘」 2018年の除夜の鐘はゴーンとなった(笑)。成田空港から楽器の入れ物に隠れて逃亡したゴーンは、今年レバノンから、NHKテレビのインタビューでスズキとホンダの統合について意見を述べていて、「同じようなカイシャがいっしょになっても意味な…

山下晴代第21詩集『古句であれ』発売のお知らせ

今年のしめくくりはこれ。 山下晴代第21詩集『古句であれ』。 紙で読まなければ見えない世界がある。 お求めはこちら↓ https://www.seichoku.com/item/DS2006749

それなりクリスマスディナー

最近、フレンチの三國シェフにハマっている。私は自称「『料理研究家』研究家」で、さまざまな料理研究家本を渉猟してきたが、これまでのワタシ的ベスト3は…… 1、有元葉子 2,土井善晴 3,ウー・ウェン であったが、これまで接したことのない、三國清三氏の…

Joyeux Noël ! (メリークリスマス)

Joyeux Noël ! 2025 will be great for you !

【詩、再掲】「Merry Christmas, Mr.Lawrence」

Merry Christmas, Mr. Lawrence 記憶のなかからよみがえってくる生のすなつぶ。スペインの最北端の海からつづく天然のいけすのなかで泳いでいた何匹もの魚影、それは「平家物語」にフォーカスする鱸(すずき)。いつか「平家物語」という詩集をつくろう。も…

【詩】「契沖」

【詩】「契沖」 むかしきくなにはのみやの花さかり あれにしのちはおきつしら浪 契沖 宣長の師契沖は、 久松潜一氏によれば、 日本の古典学者のうちでも最も重要な一人である。 なぜなら、それ以前の学問は 今の、ジャーナリズムの思想を目指して 故意に作ら…

【詩】「実感欠けば詩にあらず」

【詩】「実感欠けば詩にあらず」 餅搗(もちつき)や捨湯流るゝ薄氷 晩柳 小説の訳者のセンセイが、外国語の詩を訳している場面に出くわすたび、 その多くが「テキトー」な訳であるのに驚く。そんなことを言い始めたら、 病院医療と日本の医療制度との関係を…

【詩】「Epitaphs(エピタフ、墓碑銘)」

【詩】Epitaphs(エピタフ、墓碑銘) 前髪に雪降かゝる鷹野かな 吏明 ベケットのフランス語詩の題名である。しかし、Epitaphは、英語である。 フランス語なら、épitapheと綴る。しかし、中身はフランス語である。 il ne sait plus ce qu’on lui disait(ひと…

【詩】「霙(みぞれ)を見つめるひとは少ない」

【詩】「霙(みぞれ)を見つめるひとは少ない」 大きなる雪折々の霙(みぞれ)かな 旭芳 ベケットの詩に、 Brief Dream(短い夢) というのがある。 Go end there(行ってそこで終える) One fine day(ある晴れた日) Where never till then(決してそれま…

【エッセイ】「アサド政権崩壊で思う二、三のことがら」

「アサド政権崩壊で思う二、三のことがら」 「民意」などという言葉が正義の旗印のように飛び交う日本(兵庫県知事選だけではなく、わが豊橋も、アリーナ建設反対の市長が当選してめでたしという状況から、べつの「民意」、アリーナ建設賛成派が、かなりの署…

【詩】「冬野」

「冬野」 石竹の一花咲(さけ)る冬野かな 桃里 霜冴ゆるあしたの原のふゆがれに一花さけるやまとなでしこ 定家 ルーブル美術館からワトーの絵が盗まれた──。 という、小説があった。 古きよき時代(1920年代から40年代)のパリが舞台。 カフェで語られるてん…

飯島耕一詩集『ゴヤのファーストネームは』(1974年、青土社)

『ゴヤのファースト・ネームは』(飯島耕一著、1974年、青土社) A4判。装幀安藤元雄。しかしながら、安藤も、この詩集を理解していたとは言えない。装幀もよくない。発刊当時、私は大学生で、詩を書き始めた頃というか、なんとなく、書いていた。すでに、…

ガザを生き延びる

昨日のNY TIMES日曜版より(朝日新聞社が「印刷して」配布している日本向け特別版で薄い。実際の現地で売られるNY TIMESは、分厚い)ガザのリアル画像。イスラエルとパレスチナ領土占有、歴史的に、どちらが先かということがまま言われる。それは、日本領土…