現象の奥へ

【詩】「霙(みぞれ)を見つめるひとは少ない」

【詩】「霙(みぞれ)を見つめるひとは少ない」

 

大きなる雪折々の霙(みぞれ)かな 旭芳

 

ベケットの詩に、

Brief Dream(短い夢) というのがある。

Go end there(行ってそこで終える)

One fine day(ある晴れた日)

Where never till then(決してそれまで行けないところ)

Till as much as to say(言うと同じくらいまで)

No matter where(どこかはどうでもいい)

No matter when(いつかはどうでもいい)

老いてみてはじめて

老いるということを知る

ノーベル平和賞おめでとう。

霙を見つめていると、

ときどき大きな雪が混じっているよ。