現象の奥へ

【詩】「思い出の日本一万年」

「思い出の日本一万年」

清水
て、ではなく、く、くにお、
邦夫の戯曲に、
『思い出の日本一万年』というのがあった。
『明日そこに花を挿そうよ』というのもあった。
『雨の夜三十人のジュリエットが帰ってくる』
というのもあった。
題名だけはすばらしいが、中身はあまり面白くない。
どこから取ったか知らないが、題名だけで泣かせる。
この頃は、「思い出の日本一万年」という言葉を思い出す。
ちょっとそこのエラソーな詩人(?)のをばさん。
今頃、歌舞伎かよ。歌舞伎はすでに滅びてます。
いまの歌舞伎役者はすべて、松竹芸能
タレントです。思い出してください、この一万年間を。