現象の奥へ

【詩】「地獄で待ってろクソじじい!」

「地獄で待ってろクソじじい!」

 

某じじいの詩人が、じじい皆殺しの詩を考えて、

武器なしで言葉だけで殺したいと。

氏は、「武器」のことを、ヤクザことばの「チャカ」を「茶菓」と表現していた。なにか、ヤクザのように残虐でありたいけれど、そこまで下品になれなくて、悩んでいるようだった。

チャカという言葉は、一昔前のやくざことば、『仁義なき戦い』のような。仁義があってはいけないのだ。

それに一昔も、二昔も前のハナシだ。

いまは、仁義など死語だ。チャカも当然死語だ。

詩人氏は、じじいは、自分ひとりでたくさん。風通しをよくするため、世界中のじじいを殺したいとか。

現実に、世界中に、いったいじじいが何人いるのか?

次々じじいを、なぐり殺していくことを「妄想する」。

わかった、わかった、じーさん、さー、おとなしくおうちに帰りな。

時間は激しく流れ、悪も善も、やさしさも冷酷も、混じり合って、

ふと見上げれば、

若いままの菅原文太が、

こっちを見て笑ってる。そう、

あんたに欠けているのは、

固有名詞。