現象の奥へ

【詩】「愛皇帝暗殺」

始皇帝暗殺

風蕭蕭兮易水寒
壮士一去兮不復還

葱白く洗ひたてたる寒さ哉(芭蕉
易水に根深流るる寒さかな(蕪村)

おのれを鼓舞するため、
石に刻まれた言葉は、
詩となり、
日本まで来た。
海は遠く、
葡萄酒色。
彼らはホメロスが見ていた、
その色を知らなかった。
暗殺とは、
東洋で生まれた
詩。