現象の奥へ

【詩】「ルイス・ブニュエルが映画史において占めるべき位置は、たとえばフリッツ・ラングの位置がそうであるように、きわめて曖昧である。と言うより、むしろ積極的に歪んだ相貌のもとに、歴史の不幸とほどよく調和することを強いられているかのようだ。」蓮實重彥『シネマの記憶装置』p134)」

ルイス・ブニュエルが映画史において占めるべき位置は、たとえばフリッツ・ラングの位置がそうであるように、きわめて曖昧である。と言うより、むしろ積極的に歪んだ相貌のもとに、歴史の不幸とほどよく調和することを強いられているかのようだ。」蓮實重彥『シネマの記憶装置』p134)」


世界貿易センタービルが燃え墜ちたのは、飛行の衝突による衝撃ではなく、火災による高温で柱が溶け、支えきれなくなったからだ。

科学と仮に呼んでおくイデオロギーの表面しか考えない人々は、

ことほどさように、真実のなにも見ていない。

そして「歴史」はそのまま流れていく。

はせをは、涼しさを宿とし、寂しさに

床下の蟇くん、

と話しかけている

「われ」を想定した。

『おくのほそ道』は、はせをの

華麗なるフィルム。ときに、

シュールレアリスム」はジャンルはなく、

ただの空騒ぎにすぎなかったことは、

ミシェル・レリスやルネ・シャールのような

途中でその「運動」を「脱退した」真の詩人たちが

証言している。まったく、

笑っちゃうね。用語でしか考えられない人々。

ついで言えば、イタリアの「現代思想」は、

フランスのコピーなんです。もともと「現代思想

などと「まとめて」考えたのは、日本の出版界なんです。

日本で人気(?)のラカンは、フロイトの忠実なる

エピゴーネンにして、二流の「思想家」

原文を読んでいてわかりました。

いまは、デリダとかいう白髪ジジイが耳元で

甘い声でささやく、

オーディオブックも飽きてしまいました。

なにが興味深いのか?

そう、あのジジイが、これ以上墜ちようのないところまで墜ちて

そうとは気づきもせず、

精神だけでなく、肉体も、

崩壊していくこと、あ、それもどーでもいい。

興味深いのは、

新しい枠組み。

 

這出(はひいで)よかひやが下のひきの声



*(かひや=蚕の部屋)