2022-09-20 「見世物」 詩 「見世物」三河一宮の砥鹿神社のお祭りにはいつも見世物小屋がたって、ものものしい看板が観客を驚きの国へと連れて行く。大学病院の白衣を着た医師と看護婦が驚きの表情をしている絵。一つ目の赤ん坊。その異形にどんな論理も法律も摂理も持ち込まれない。ただ見る、というより、覗く。そこで作られる「場」を形成するひとびとにも、日常はあって、そこには交わりはなくて、ラフォルグのような純粋な詩人がいなければ、号泣ということばを食べ尽くすのみ。年にいちどが、やがて、追憶へと流れていく。