2023-07-21 【詩】「かきつばた」 詩 「かきつばた」捲あぐる簾のさきやかきつばた 如行孤独は守られねばならぬ。夢は他人の夢に混じらねばならぬ。シリア人の乗った船は汚水を含んでいなければならぬ。古句にイタリアは混じらねばならぬ。原書『資本論』に誤植がなければならぬ。ヘブライ人は亡骸を彼方へ運び去らねばならぬ。そして、Pは1/2秒だけ、別れた妻のことを思い出した。簾はロシアにはない。簾まけ雨に提来る杜若 其角