「Noche oscura del alma (魂の暗い夜)」
For me, it's best
と彼は姿むくつけき貝を指して言った。
名前は知らないが、北極海で採れた貝
新鮮な貝
味わってみれば小味で深いうまみのある貝
一見居酒屋風ながら内実は
それなりの価格のレストランであった
詩は翻訳不可能だという偏見が横行している
だが、ジェフリー・チョーサーは偉大なる翻訳家でしかも翻訳による詩をうち立てた
北スペインの夜だ
もうアンダルシアは通り過ぎてしまった。
その後、彼は婚約した。
結構な化粧の美しい女性の手を取り
スターがよくやるように
婚約指輪を見せつけて写真を撮っていた
もはやつたない英語を使うこともあるまい
彼はこの貝の味を翻訳したのだった
私は道路を時速150キロで走ったことだけを思い出す。
*Noche oscura del alma
En una noche oscura
con ansias en amores inflamada
(暗い夜に、恋しさに身を焦がしながら)
*サン・ファン・デ・ラ=クルスの詩句