現象の奥へ

「ピーター・ブルック」

ピーター・ブルック

私の人生に影響を与えた一人に、高校生の時出会い、
芝居には衣装も装置も道具もなくていいんだと知った。
その後、高校生の演劇コンクールで、舞台の上に俳優が椅子と
衣装の包みを持ち込み、そこで着替えるという脚本を書いた。
演劇コンクールの歴史には、「生徒作」と書かれている。
同級生であった、役者の一人である女子の顔が浮かび上がる。
喝采! あの日。
他校の生徒が「脚本をください」とやってきた。
中日新聞の記者が来て、私のいったままを記事にした。
それから東京の大学へ行って、日生劇場で、ブルック演出で
ロイヤル・シェークスピア劇団の「真夏の夜の夢」を
かぶりつきで観た。空中ブランコに乗った
妖精パックが、ああ、こちらに向かって
なにもない空間を、飛んでくる!R.I.P.