現象の奥へ

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(ポール・キング監督)(★★★★★)

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(ポール・キング監督)(★★★★★)

ティモシー・シャラメが出るなら、三度のご飯を抜いても駆けつけるぞ〜ってなもんで本当は、『ナポレオン』より先に見るはずだったが、時間の都合と、『ナポレオン』は早く終わりそうなので(笑)、こちらがあとになった。しかしあとでよかった。十分堪能できたから。シャラメの無垢な雰囲気がぴったりである。しかも、あたりまえのように歌って踊れる。ミュージカルとはいえ、絵空事ではない。きっちりとリアリズムの描写に支えられている。しかも、紋切り型ではない。次なる展開がよめない。空想はおもっきり派手に、皮肉や風刺も効いている。まさに貧乏でも、サイテーな生活でも、希望が持てる一作である。かてて加えて、ヒュー・グラントさまが、これ以上ないというほど笑える役で出てくる。しかも、ヒュー・グラント以外の誰にもできないだろう。彼の歌う歌も笑える。思い出し笑いはお得感あり。ジョニー・デップの『チャーリーとチョコレート工場の秘密』も見ていた。このとき、ウォンカの板チョコをスーパーやデパートなどで売っていて、買って食べたものである。きのう、ひさしぶりの映画なので、つい、ポップコーンを買ってしまった(笑)。それは、『ウォンカ』宣伝のもので、特別チョコがけのポップコーンが一部入っているものだった。チョコがけはおいしいので食べてしまったが、ポップコーンは大量で食べきれず、持ち帰った。それをまた次の日持ってきて(笑)、コーヒーだけ注文してまた食べていた。が、まだ余っている。Amazonでウォンカチョコを探したが、見つかったのは、ごま粒のように小さなすっぱいキャンディーだった。これもウォンカ製である。おヒューさまの歌を口ずさみながら帰る私であった。シャラメさま、次は、『デューン』か。