現象の奥へ

【詩】「L'Image- mouvement@ドゥルーズ、なのか?」

「L'Image- mouvement@ドゥルーズ、なのか?」

アラン・ドロンより甘い
デリダの「囁き」を聴きながら(むろんオーディオブックで)、Image mouvementについて考えた、
それは映画のことであるが、
Imageという言葉を、最初に哲学の場に持ちだしたのは、
ベルクソンだったのではないか?
なにより、L'Image- mouvementは、ベルクソンにインスパイアされたエッセイ(論文)なのだから
それは記憶と、物質の間にあって、
記憶と物質をつなぐもの。
デリダはそのあいだを、オデュッセウスのようにさまよいながら
「声」、声を発する
母について語り続ける
愛のようなものを感じるのは
その男がマシズムというものから真に解放されている
と感じるとき
アテネは言うのだった
うそつき
あなたこそがマシズムなのだ
哄笑が海の底より沸き起こった
八メートル程度の日本近海の海底ではない
何千メートルの海溝である
そういうわけで
今日も、あなたはさまよっている

 

ドン・キホーテは、まだ一行も書かれていない)


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