現象の奥へ

言論の自由が危ない

言論の自由が危ない】

 中国に批判的な論調で知られる香港の新聞「リンゴ日報」が、香港国家安全維持法に違反したとして警察に資金が凍結され、幹部が逮捕され、発行停止に追い込まれた。今後も、言論関係での抑圧が進むと思われる。1997年にイギリスから返還された際に、約束された、独自の行政、立法、司法権を有し、中国本土では認められない言論・集会の自由や、通貨やパスポートの発行権があった「一国二制度」は、約束の50年間に達することなく、反故にされた。だいたい、何千年の歴史のうち、民主主義であったことは一度もない中国が、経済面でのみ、自由世界に参入してきているのだから、香港の人々の言論の自由を援護するためには、EUアメリカが、経済制裁にうって出るしかないと思われまる。
 ついでに言えば、わが国の天皇が「コロナ禍でのオリンピック開催を心配している」と、宮内庁長官を通じて発言したわけであるが、加藤官房長官は、インタビューで、「宮内庁長官ご自身のご意見だと思います」と、答えていた。こういう「すり替えも」、根は、中国政府と同じなのでは?

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